プラグイン

【2024/11まとめ】レゾナンス除去プラグインが最近多いからまとめて調べてみた!

あばん
あばん
レゾナンス除去って大事だよね…!
もーだん
もーだん
一気に音がクリアになるもんね!!

専門的な知識がなくても、何か音の濁りが取れて綺麗な音になるという噂の「レゾナンスサプレッサー」なるプラグイン。
「不快な共鳴」「低域の濁り」「耳障りな高域」と言われるとハッとするし、自分のトラックは大丈夫かな…?と、なんだか不安になってきます。

そんな願いを叶えようと言わんばかりに各社の製品リリース頻度がどんどん高くなっている気がします。

というわけで、今回は下記について書いていきます。
各プラグインの概要紹介
レビューや注意点

そもそもレゾナンスって?

Resonance(レゾナンス)は共振・共鳴と訳することが出来ます。
ソフトシンセにパラメーターとして付いていたりします。

これは、音作りのためにカットオフフィルター付近の音を強調して使われます。

あばん
あばん
うにょうにょする音になったりするんだよね!
もーだん
もーだん
クセの強い音にするための加工だね!

今回の「レゾナンス除去」とはそのような意図的な操作によるものではなく、基音と倍音の関係により偶然発生してしまった「クセ」を取り除くことを指します。

ピーク除去

ネットでEQの使い方について検索すると、幅の狭いEQで耳障りな部分を探してカットをする使用法が解説されていたりします。

それを自動でやってくれるのが今回の「レゾナンスサプレッサー」と呼ばれるプラグインです。

少し話が脱線するのですが、この記事を書くにあたって調べ物をしていたら、すごく好きな記事に出会いました。

EQの使い方や、今回の「レゾナンス除去」について言及してくれていて、めちゃくちゃ読み応えのある記事です。

お時間あればぜひ覗いてみてください。

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各社のプラグイン

それではそれぞれ見ていきましょう。

1.Soothe2/oeksound

私がイメージする、レゾナンスサプレッサーといえば「Soothe2」です。
実際、私の作品の中で必要不可欠なものとなっています。

透明感があり、アコギやボーカルのもこもこした音や高域のザラザラを取り除く時に使います。

どのプラグインにも共通することなのですが、トラック単体で聞いて、明確に変わった!!と言うほど使うのは悪手な気がします。
ほんのりクリアになったかな…?バイパスしたら、うんそんな感じだね。ぐらいで留めておくとミックス全体に良い影響を及ぼしてくれます。

価格が高い

こちらのメーカー各製品そうなのですが、定価からなかなかお高い製品です。

通常で約32,000円
セールで約20,000円となっています。

20日間のデモ試用が出来るのですが、そうなると欲しくなってしまうのが世の常なので、どちらにせよ向き合わなくてはいけない部分です。

簡単操作すぎるがゆえ…

Soothe2には、著名なエンジニアのプリセットなど多く収録されていますが個人的にはあまり使っていません。

と言うのも、音楽ソースによって設定周波数が違うし、動的処理を行なってくれるのである程度カバーしてくれるような印象があるからです。

また、カテゴリ別に分かれてはいますが、結構クセがあったり極端な設定を施しているものがあるので、「え?これでいくの?」となりがちです。

個人的には、設定が極端ではないものを選んで適宜調整していくのが一番近道だと思います。

2.Smooth Operator/Baby Audio

インテリジェント・スペクトラル・バランサーという呼称のようですが、前述した「soothe2」の対抗馬としてよく名前を見ます。

こちらの製品の方を推している方も見かけるほど性能・価格面として十分競合の一角になっている印象です。

使ってみたレビュー

私は、この「Smooth Operator」から「Soothe2」に乗り換えました。

というのも、操作感があまりしっくり来ず、これでいける!と言うところまで追い込むことが難しかったからです。
私の実力不足以外の何者でもないのでお恥ずかしい話であることに変わりはないのですが…。

あばん
あばん
結構音が変わっちゃって…
もーだん
もーだん
調整が難しかった印象なんだよね…

このプラグインは、トーンを成形することでサウンドをより明瞭にすることを目的としています。
これは EQ でも、コンプレッサーでも、レゾナンスサプレッサーでもありません。トラックを可能な限りスムーズでクリーンに変換するために、すべてを計算して行っています。

デモ音源を聴くと、不明瞭な周波数を取り除くと言うよりは、トーンを上げたようなクリーンでくっきりした音作りを目指している感じです。

「結構分かりやすく変わる」と言うことは念頭に置いた方が良いかもしれません。

価格が良心的

定価は約12,000円
セール時は約6,000円
と、だいぶ懐に優しい印象です。

頻繁にセールをしている印象なので、気になっている方はぜひセール時を狙ってみてください。

3.M-Clarity2/Techivation

最近の私がめちゃくちゃ多用しているのがこの「M-Clarity2」です。
前バージョンのM-Clarityはもう終売していたのが軽く衝撃でしたが、使い方や使用感をレビューした記事を書いていますので合わせてご覧ください。

2になって有り難みが増した

AIが搭載されて、「インテリジェント・ミックスアシスタント」による設定の提案をしてくれます。

同社の製品に「AI-Clarity」というものがあります。
こちらもAI技術を使いクリアなサウンドを提供してくれるというものですが、なんだか使用範囲が被っているような気がしなくもないですね。

別の方のブログを拝借しますが、「AI-Clarity」と「M-Clarity2」の棲み分けは難しくなったと記載されています。

あばん
あばん
個人的にはアタック・リリースが微調整できるから
もーだん
もーだん
「M-Clarity2」の方が好みかもね…

価格が良心的

こちらの製品も良心的な価格です。
定価が約20,000円
セール時で約7,000円ぐらいです。

新製品のリリーススピードも早いし、セールもガンガン行われている意欲的なディベロッパーです。

4.SpecCraft/Three-Body Technology

ここからは、私が所有していないプラグインになります。
情報や使用感のレビューが薄くなってしまうのでご了承ください。

Three-Body Technologyと言えば「Kirchhoff-EQ」「Cenozoix Compressor」など各プロが唸るほどの大絶賛したプラグイン達を生み出すメーカーです。

そんな所が10月末にリリースした新製品だから否が応でも期待が高まります。

デモを使ってみた

見慣れないノブが多くあり直感的に触るのはやや難しいです。
なのでマニュアルを読むか、クイックスタート動画を事前に見てからノブの挙動を把握する必要があります。

使ってみた感じはより、上級者向けというか追い込み出したらキリがないくらい多くのことが出来ます。

デモは期限無しで使うことが出来ますが、設定の保存ができません。
良い感じに設定したのにDAWを閉じてしまうと、設定が初期化されてしまうので注意が必要です。

5.Curves Equator/Waves

遂にWavesも出してきたか‼️と心躍りました。
こうしてみると本当にレゾナンスサプレッサー豊作年だと感じます。

デモ動画が素敵すぎる

実際に使用している様子を見ることが出来ます。
このプラグインの長所はサイドチェインを使用して他のトラックとの被りも避けることができるという点です。

また、自動メイクアップゲインも備えられていて、より聴覚上大きくクリアに効くことが出来ます。

記事執筆最中ですが、すごく欲しくなってきました…。

価格はいつも通り

セール時で約6,200円ぐらいです。
Wavesは頻繁にセールをしているのでこれが通常価格のような感じになります。

そんなに焦らずとも良いのかなと感じますが、他のトラックとの兼ね合いまでサイドチェインでマスキングを防止してくれると考えると「早く買っておけば良かった」となりそうな気がしてなりません。

あばん
あばん
ご利用は計画的にね…
もーだん
もーだん
今ある手持ちのプラグインをちゃんと見直してね…

6.Reso/Mastering The Mix

2022年リリースの製品でsoothe2が2020年リリースなのでその対抗馬としてよく名前が上がるプラグインです。

7.DERES/W. A. Production 

こちらも後発のプラグインです。

特徴

色んなブログやサイトを調べていて目についたのは、以下の通りです。

1k〜8kまでの周波数のみに対応
めちゃくちゃ低価格

使用することを考えるとキックやベース、マスターやバスにも使っていきたいので、1k未満に使用できないことを考えるとちょっと痛手かもしれません。

また、動的処理ではなさそうなので、動き回るフレーズが来たら…と思うと少し不安です。

その代わりと言ってはなんですが、めちゃくちゃ安いです。
通常で約4,500円、セール時で約1,800円です。

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レゾナンス除去系の台頭

流行りというべきか、今回の記事で言うと4製品が最近のリリースでした。

よくあるEQレシピにも必ずと言って良いほど書かれている不要な共鳴の除去を動的に行なってくれるのは有り難いですね。
AI技術やオーディオ学習の精度が向上していく度にどんどん新しい製品が出てくることを考えると、曲作りの励みになります。

このブログ記事が、皆さんの音楽制作に役立つ情報を提供できることを願っています。
さらに詳しい情報や、ご意見ご感想があればぜひコメントをお待ちしています。


ABOUT ME
池田 耕平
夫婦アコースティックデュオ「アバンdeモーダン」のメンバー。 作詞作曲とDTMを使った編曲やミキシングを担当。 メイン楽器はアコギとハーモニカ。 DAWはStudioOne。 ・音楽制作(BGM・ボカロ) ・夫婦ライバー ・YouTube運営(カバー・DTM解説) ・当ブログ運営
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