【2026年もこれで】今年GETして本当によかったDTMプラグイン5選!Pro-Q4・Ozone12他を紹介!



セールの荒波に揉まれながら、2025年も終わりに近づく今、いかがお過ごしでしょうか?
改めて振り返ると、今年手に入れたプラグインが制作環境の質を向上させたことをとても実感します。
今回は厳選を重ねた5つを紹介しますが、決して「流行のツール」という訳ではなく、制作フロー全体を根本から支える基盤のものばかりです。
個人制作からプロスタジオまで、あらゆるレベルのミュージシャン・エンジニアが恩恵を受ける、今年最高の投資となったツールたちをお届けします。
内容としては以下の3つです。
厳選プラグイン5つ
推せるポイント
どんな人におすすめか?
FabFilter Pro-Q 4
今年のブラックフライデーでアップグレードしました。
どの記事でも、どの動画でも紹介されているまさに業界標準のスタンダードEQです。
今回のラインナップの中では一番の新入りなので使用期間は一番浅いですが全プロジェクトに出動してくれるプラグインなので慣れるのもあっという間でしょう。
GETして良かったポイント

スペクトルダイナミクスモード
スペクトルダイナミクスモードが搭載されて、突出してしまう周波数のみを制御できるようになりました。
言わばSoothe2のようなノイズサプレッサーの機能です。
また比較記事を書きたいと思っていますが、推せる機能の一つです。
過去に行った比較記事はこちらです。

インスタンスリスト
インスタンスリストも非常に便利で気に入っているもう一つの推し機能です。
音の被りが一覧できるし、直接作業できるのでワークフローが一気に改善されて時短になりました。
この2個の機能のためにアップグレードしたと言っても過言ではありません。
トラック内のプラグインに識別のための名前をつけるのがやや手間ではありますが、十分目を瞑れる範囲です。
個人的レビュー
DTMやっている人全員におすすめ出来る最初のEQです。
機能、視認性、出音、どれをとっても申し分無いのですが、唯一値段が高いのがネックです。
業界標準と割り切れば良いのでしょうけれどもなかなか勇気が必要なのも事実です。
ブラックフライデーの時に色んな代理店でセールをしていましたが、アップグレードに関しては「本家サイト」が一番安かったです。

日本円で1万円切るぐらいでアップグレードすることができました。
何か製品を持っていれば自動的に割引が入るので本家サイトもチェックしてみて下さい。


Pulsar Vocal studio
記事でも動画でも紹介し続けている「Pulser Vocal Studio」です。
半年ほどの付き合いですが非常に多用しています。
ラフにも使えるし、作り込むことも出来るという万能のオールインワン選手です。
解説動画も出しているのでぜひご覧ください。
GETして良かったポイント
アナログの風味がすごく良い
全体的に溺愛しているプラグインなので具体的にどこを褒めようかと迷っているのですが、中でも3種類から選べるアナログサチュレーションが非常に美味しいと思います。
ここでグッとボーカルが前に出てきて、オケに埋もれない太さを出してくれます。
プリセットの豊富さ
プロエンジニアが作成したプリセットが多く搭載されているのですが、デフォルトで表示される「Modern Studio Vocal」が非常に好みで、大体これをベースに多少いじるぐらいで私のボーカルミックスは完了してしまいます。
個人的レビュー
今年出会えて良かったプラグインベスト3に入るレベルです。
おすすめするのであれば、ボーカルミックスをする人は一度は触って欲しいと思っています。
14日間のフル試用期間もあるのでデモを触ってみるのが良いでしょう。
前述の本家サイトからダウンロードすることができます。
個人的にはPulser Audioの真価はアナログの歪み再現度だと思っているのでその実力を遺憾無く発揮してくれること請け合いです。


iZotope Ozone 12 Advanced
泣く子も黙るOzone12です。
こちらも記事や動画で解説しています。
DTM界の中でもある種確固たる地位を築いたiZotopeですが、毎度毎度製品の進化には驚かされます。
生成系AIについて多くの議論が交わされる中、アシスタントとしてAIを普及させたのはこのメーカーの躍進もあったように思います。
GETして良かったポイント
各機能の進化
負荷はやや高めですが、新アルゴリズムのIRC5で音圧を上げていくと非常にスムーズに曲の迫力が増していきます。
SNS上でも「なんだこれすげぇ?!」と、話題になっていました。
記事や動画の中でも触れましたが、AI検出が大幅に向上していたり、ターゲットジャンルも増えたりしたので理想に近付けやすくなったと感じます。
マスタリングの拠り所
LANDR&人力マスタリングの比較をした時に感じたのですが、時短になるし、クリエイティブに思考を全振り出来るので拠り所としての存在が大きいと感じました。
今では無くてはならない存在になっていると言うのも自分自身非常に頷けます。
音の変化などの検証もしているのでぜひご覧ください。
個人的レビュー
もう言わずもがなという感じですがAIマスタリングの雄です。
中身はEQやコンプ、イメージャーやエキサイターといった感じで特別なことはしておらず、それをOzoneと一緒に作り上げていく感じです。
「これにしか出来ない機能は無いのに、これにしか出せない味がある」というなんとも非常に不思議なレビューです。
これも万人におすすめすることが出来ます。
値段こそ張りますが良い買い物だったと思いますし、2026年以降も使っていくこと間違いなしです。


UAD Ocean Way Studios Deluxe
こちらも非常に話題になりました「UAD Ocean Way Studios Deluxe」です。
スタジオ音響を再現してくれるリバーブなのですが、私のプロジェクトでルーム系のリバーブはほぼこれに入れ替わりました。
いきなり余談ではありますが、これのみを使って音作りをすると言う内容の動画を作りたいなーと思ったり思わなかったりしています。
乞うご期待ください。
GETして良かったポイント
アコースティック楽器・ボーカルに抜群
私の作る楽曲との相性が非常に良いです。アコギとボーカルが全曲入っているのですが、その再編集というか質感の付与に大きく貢献してくれます。
キャッチコピーでもある「自宅録音が世界的スタジオになる」という言葉通り、一気に音が垢抜けてくれます。
ルーム系リバーブの最適解
長く美しい残響でエレガントに空間を演出するということはやや不向きではあります。
しかし、短くてリアルな残響で空間を共有したり、音の存在を際立たせるということに関しては格段に上手です。
エレクトロ系でも使えないことはありませんが、よりリアル・よりアナログという観点においては私の制作する楽曲との相性が良いです。
個人的レビュー
おすすめ出来るのは、バンドサウンドやアコースティックサウンドで曲作りを行うことが多い人です。
プリセットもピアノやストリングスといったパターンも収録されていますので、結構当てはまる人が多いのではないかと思います。
ただ、動画やブログの中でも言及しているのですが、CPU負荷が激重すぎます。
DAWの再生が止まるぐらいめちゃくちゃ重いです。
いっそセンドリターンで使うより各トラックに挿してバウンスしてしまった方が良いのではとすら思います。


Woodstock Audio Open Compressor
これもかなりの新参者です。
直近で動画を上げたばかりですが、非常にSNSで話題になってました。
中身の見えるコンプレッサーとして、教育的な側面とプロエンジニアも現場で使える実践的な側面を持つ製品です。
GETして良かったポイント
コンプレッサーへの理解が深まる
個人的には教育的側面への評価が高い製品です。
色々触っていく中で「コンプレッサーとフェーダー操作の違いは?」「アナログの魔法って何?」など、コンプレッサーの使い方から一歩先に進んだ思考を深めることが出来ました。
こちらについてはまた記事や動画を制作しようと思っています。
乞うご期待ください。
オートスレッショルドが的確
常に一定の圧縮を施してくれる「オートスレッショルド」に非常に助けられています。
ダイナミクスを整えたいのにそもそもボーカルなどは音量差が大きくて良い感じのスレッショルドを見つけるのが大変だったりしますが、これを使えばかなりきれいにまとめられるので気に入っています。
個人的レビュー
今のメインコンプとなった本機。
万人におすすめできるとは思いませんが、
・コンプレッサーを深く理解したい人
・手札を増やしたい人
・目と耳で操作感を実感したい人
に当てはまる方には良いと思います。
私がグッと来たのは公式動画の後半で代表の想いが語られている部分です。
「昨今色んなAIツールが台頭してきて何もしなくても良い音が出てくる。
しかし、私は全部を深く知りたいしコントロールしたいんだ。」
的なことを言っており設計思想にすべてが現れていて好印象です。


来年はどうなる?
有名どころだったり、動画を制作したものばっかりが上位に挙がってきました。
こう見てみると、DTMインフラというか無くてはならないもののアップデートという印象が強いですね。
また、すべてエフェクトという所も何だか自分自身にがっかりした感じがあります。


音源も、Serum2やEZKEYS2、pigments7やExcite Audio系で拡充こそしたのですが他が譲ってくれませんでした。
実際、制作でよく使うKOMPLETE15は去年購入ですし、Youtubeやブログやらで制作時間がひっ迫したのも事実です。
何を使うかよりどう使うか
近年のトレンドとして、音楽制作技術の「民主化」「個人スタジオの高度化」が挙げられるし皆さんも感じていることでしょう。
プロと同じ道具で製作が出来るようになった中で、やはり何か違う、と感じてしまうことが多々あります。
それはやはり、どう使うか?というその知識や経験の違いに集約されます。
来年は音源の紹介も出来るように、自分自身の制作スキルアップのために、音源の制作も頑張っていきたいと思います。
前述したように記事ネタとしてスタンバイしているものもあるので是非ご期待ください。
このブログ記事が、皆さんの音楽制作に役立つ情報を提供できることを願っています。
さらに詳しい情報や、ご意見ご感想があればぜひコメントをお待ちしています。




