SNS上で大きな話題となったBFD Playerの無償配布。
早速使ってみてのレビューと使い方をお届けします。
基本情報
あなたの曲にふさわしいドラムを
公式サイトより引用
BFDは、フラッグシップモデルであるBFD3によって、プロの音楽プロデューサーが素晴らしいヒットを生み出す手助けをしてきたという羨望の的です!BFDは過去10年間、数え切れないほどの賞を受賞してきました。
その伝統に基づき、BFD Playerはソングライターや音楽プロデューサーのために同じ高品質のドラムキット、グルーブ、ミキシングオプションを提供します。
そして最高のニュースは 完全無料です!
プリセットの視聴は下記からどうぞ。
使い方
音源を読み込んだ初期画面から左赤枠の「Core Library」から読み込みます。
無償配布分では1キットのみとなっています。
プリセットの選択
14のプリセットの中から好みの音を探していきましょう。
プリセット名の左側にある再生ボタンから視聴することが出来ます。
キットやピース自体は変わらないのでエフェクトで音が変わっている感じですね。
ミキサー画面
「Nothingness」というプリセットのミキサー画面を見てみます。
各チャンネルやバストラックが設定されています。
茶色→AUXトラック(BUSやエフェクト関係)
Amb系(リバーブやOHなどの空間系)
また、上部にある特徴的な4つのノブは「マクロコントロールノブ」です。
これらはプリセットにより変更できる値が固定されています。
キックやスネア単体のコントロールは出来ないので「パラアウト」を設定する必要があります。
パラアウトの設定方法
まず、パラアウトとは…
音量の調節だけなら音源内のミキサーでも可能なのですが、手持ちのプラグインを使ってEQやコンプレッサーなど個別の設定をするときには必要になります。
フェーダーの下に「Main」と書かれた場所があります。
ここをMONO1に設定しましょう。
基本的にドラムの単体パーツはモノラルトラック、OHやRoomやAUXトラックはステレオトラックに設定するといいでしょう。
そうすると、メインチャンネルからKickの音が出なくなります。
そしてDAW側、今回はStudioOne側での設定をします。
StudioOne側のパラアウトの設定
インストゥルメントタブを展開して各ボックスにチェックを入れていくとチャンネルが増えていきます。
上記のGIFでは、MONO1のトラックにKICKの音単体を鳴らすことが出来ました。
チマチマ設定せずとも一括で設定してくれるやり方もあります。
「Main」の上にある歯車マークから「Sequential routing」を選ぶと各トラックを自動で設定してくれます。
ドラムMIDIパターン
BFD PlayerにはフィルやリズムパターンのMIDIが搭載されています。
黄色の丸を押下すると赤枠部分にずらっと出てきます。
これらのパターンも視聴ができるのでお気に入りのパターンを探してみます。
そして良いのが見つかったらDAWに直接ドラッグ&ドロップで貼り付けることが出来ます。
キーマップとマニュアル
キーマップの設定もできますが、自分で詳しく割り当てるやり方は見つけられませんでした。他社のドラム音源や電子ドラムを併用する際にはここから設定しましょう。
また、スネアやハイハットの奏法の差分に関しての情報はマニュアル(ユーザーガイド)から確認することが出来ます。
BFD3との比較
あまりに蛇足な検証ではありますが、私の趣味としてお付き合いください。
BFD3
プリセット名 「BFD3.3 karnasch」
BFD Player
プリセット名 「Nothingness」
これらのプリセットを選んだ理由は音作りの雰囲気が近く、使用のピースもそろえたときに違和感がなかったからです。また音量差が出ないように各ラウドネスは揃えています。
BFD3
BFD Player
キットの音色や空間系のエフェクト等も揃えきれてないので、この検証の正当性がどこまであるのかは不明ですが…いかがだったでしょうか?
まとめ
話題の無料音源「BFD Player」について紹介してきました。
パラアウトやMIDIパターンの付属、4つのノブでの明瞭な音作りなど、初心者の方にとってはとても有意義なプラグインだと思います。
個人的な見解としては、AD2やBFD3、MODO DRUMを所有しているのでぱっと聞いた時には「んんんん…。」となりました。
音作りを突き詰めていくのが苦手なタイプなので、メーカーのプリセットが私好みではなかっただけかも知れません。
ただ、別売りでの追加ライブラリーも発売されておりこれから音色がどんどん増えていくことが予想されます。それによってさまざまな音楽ジャンルを網羅できるドラム音源に大化けする可能性も秘めているといえます。
こちらの記事を動画にて解説しておりますのでよかったらご覧ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。