前回の記事で初めてAI作曲ソフト「AIVA」の今に触れてみました。
まだお読みでなければ是非ご覧ください。
今回は前回触れなかった「From a Influence」というモードを触っていきます。
各パラメータの解説
作品例
についてお届けしていきます。
From a Influenceについて
どういうモードなのか?
「Influence」は「影響」という意味があり、既存のMIDIやオーディオを参照したり影響を受けながら「それっぽい」曲を作ってくれるモードです。
それっぽいとは言いつつも、ジャンルを変更したりキーを変えたり出来るのでまた違った表情を見せてくれます。
使い方
赤丸の「Create」から「From a Influence」を選ぶと画面が切り替わります。
ここから手持ちのMIDIやオーディオファイルをアップロードすることが出来ます。
アップロードのガイドラインは下記の通りです。
試してみるとMIDIはやや難しく、単一パートのみだと情報が足りず生成不可となります。
また、市販されているMIDIだと8小節分の長さが足りず弾かれる可能性があります。
大人しくオーディオファイルを参照してもらう方がおすすめです。
参照した楽曲
深夜の2時間DTMという企画で作成したオリジナル楽曲を使用します。
「オーロラをイメージした曲」ということで、冬っぽいキラキラした楽曲となってます。
こちらをアップロードして読み込ませていきます。
そして十数秒で楽曲の解析が終わります。
設定画面
そうすると何やら楽しげな画面が出てきます。
実際に曲作りのために設定するのはここだけとなります。
ENSEMBLE
ここで楽曲のイメージやジャンルを決めていきます。
大別すると、
・Easy Listening
・Orchestral Section
・Pop,Rock,Jazz
・Symphonic
・World
となりここからさらに細分化されていきます。
KEY SIGNATURE
楽曲のキーを決めることが出来ます。
参考音源の雰囲気を残すなら解析結果のキーのままでいいと思います。
SELECT AN EMOTION
楽曲の雰囲気を決めることが出来ます。
・None 設定しない
・😌 ほっとした顔
・🥳 パーティの顔
・😭 大声で泣いている顔
・😬 しかめっ面の顔
感情面の指定も出来るとはAI恐るべしですね…。
どれも曲調がイメージできます。
DURATION
曲の長さを決めます。
NUMBER OF COMPOSITIONS
今回の生成で何曲作るかを指定します。最大5曲ですが、色んなパターンやジャンルを試してみたいのでこれだ!!というもの以外は少な目でいいと思います。
実際に作ってみる
パターン1
Lo-Fiでほっとする曲をお願いしてみました。
ジャンル特有のノイズや揺らぎまでは再現されませんでしたが十分すぎる出来ですね。
パターン2
次はEpic Orchestraで悲しみの表情verです。
メロディは無く楽曲全体で雰囲気を出してくれています。
パターン3
ふと見つけた「World」の中の「Small Pirate Band」としかめっ面で生成してみます。
南国の雰囲気もありつつ、原曲の雰囲気も残してくれています。
しかめっ面は音数が増える印象ですね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
既存の音楽ファイルを参照にしてAIに曲を作ってもらいました。
どの曲を使ってどんなジャンルに変換していくのか…。
まさに無限の可能性です。
これからも新しい発見があれば随時報告していきます。