去年のブラックフライデーにて数量限定で無償配布されていた「IDX Intelligent Dynamics」。
Wavesの本気凄くない?!とめちゃくちゃ感動していました。
なので遅ればせながらこのプラグインの使い方の紹介やレビューを公式マニュアルや海外の動画を参考にしながらしていきたいと思います。
製品概要
IDX Intelligent Dynamics は、トラックのエネルギーを最適化してパンチとフォーカスを高める、周波数依存のスマート コンプレッサーです。メイン ノブ 1 つだけで、ミックスを瞬時に活性化できます。
ミックスにエネルギーを加えるのに苦労していませんか?サウンドが平坦に感じられたり、パンチが足りなかったりする場合、IDX はエネルギーを加えるための最適な方法を見つけるのに役立ちます。トラックのエネルギーをインテリジェントに最適化し、必要な場所に処理を適用して、これまで欠けていたインパクトとパンチを与えます。
ミックスをスピーカーから響かせることができませんか? IDX は、周波数範囲全体にわたって複数の検出器を使用してトラックのエンベロープを形成し、深みを犠牲にすることなく「迫力のある」サウンドを提供します。
本家サイトより引用
仕組みとしてはコンプレッサーなのですが、その楽器の必要なエネルギーに焦点を当てて不必要な周波数を減衰させてくれるインテリジェントなプラグインとのことです。
公式のオススメの使い方は、曲全体の基盤作りのために各トラックの一番最初・複数のトラック・マスターに挿す方法で、これは私もおすすめします。
使い方
操作画面
中央ノブとハンドル
中央のノブを右に回していくとスレッショルドが下がっていきより多くの音が処理されていきます。
上のピンクのグラフが処理されている周波数と量になります。
ノブを回していくほどピンク色の量が増えています。
そして中央の線は「プライオリティバンドハンドル」という名前でセンター調整
や優先帯域ローテーションの周波数を意味します。
つまり、
ここが私自身理解が難しかったところなのですが、
ハンドルを下(青いグラフ側)に下げる
より多く処理されピンクの量が増える
指定した帯域の音量が下がる
それ以外の帯域が目立って聴こえる
という流れです。
中央下のTILTノブと一緒に改めて説明します。
ハンドルが下がっているとその帯域はより多く処理されるので音が小さくなります。
なので相対的に、ハンドルが上がっている側が強調されて大きく聞こえます。
SPEEDノブとニー設定
SPEED
これはコンプレッサーのアタックとリリースを設定します。
マイナスに近くなる程アタックとリリースは短くなり、音像としてはシャープになりますが、音の立ち上がりに影響が出ます。
マスターやバスに設定するときはやや遅め(20~40)ぐらいに設定すると良いかも知れません。
HardとSoft
コンプレッサーのニーを設定します。
Hardにするとスレッショルドを越えた途端に急激に圧縮がかかるようになります。
プリセットを見てみると、ドラムやパーカッション・ベースなどにHardを設定しているものが多いですが、これは使いながらの判断になります。
デモ音源
各パート
ボーカル
ドラム
ピアノ
マスターバス
マスターバス
ボーカルとマスターに挿したものだと違いがより分かりやすいですね。
クリアで鮮明になっています。
注意点
注意点というほど大げさなものではないのですが、プラグインは「モノラル」と「ステレオ」の2つが同梱されています。
また、ゼロレイテンシーで使えるLIVEバージョンも同梱されています。
若干、GUIの色が変わっていてかっこいいです。
CPU負荷
LIVEバージョンだからCPU負荷が高いのかと思いきやそうでもありませんでした。
モノラルとステレオでも微妙に負荷が違うみたいです。
レビュー
最初に触った時はめちゃくちゃ衝撃を受けました。
INTENSITYぐらいの衝撃でした。
無償配布で入手できたことはとても幸運でしたし、有料になってでも購入する価値のあるプラグインだと思いました。
パート毎にもマスターにも使える
操作が簡単で効果が分かりやすい
公式のデモ音源や動画も非常に素敵ですので是非見てみてください。
このブログ記事が、皆さんの音楽制作に役立つ情報を提供できることを願っています。
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