そんなお悩みを解決&昇華してくれるプラグインがUnited Pluginsからリリースされました。その名も「QuickMuse」。
使ってみた感じが非常に面白い!と私の中で評判です。
今回は
各パラメーターの説明
使い方やレビュー
をお届けしたいと思います。
製品概要
QuickMuse は単なるオーディオ プラグインではありません。瞬時のインスピレーションの源となり、限界を押し広げ、創造的な本能を目覚めさせます。クリックするたびにランダムな結果があなたの作品に偶然を吹き込み、創造的なブロックを突破し、ユニークな音の風景を発見するのに役立ちます。
インスピレーションが枯渇する日は誰でも経験することがあります。だからこそ、私たちはあなたの創造性を刺激する究極のプラグインを作成しました。QuickMuse は、ランダム性の魔法によってワンクリックで瞬時に、しかもユニークな結果を多数提供し、新鮮で予測不可能な要素を作曲、制作、サウンド デザインに注入します。
公式サイトより引用
各パラメーター
構成する5つのエフェクト達は下記のように呼ばれています。
Fire,火
Air,風
Water,水
Earth,土
Aether,エーテル
この5つの要素にエフェクトがそれぞれ割り当てられており、このプラグインの要であり肝の部分です。
Fire,火
Fireが司るのは歪み系のエフェクトです。軽めな暖かさから重いオーバードライブ、アナログスタイルのサチュレーション、アンプモデリングなどが内蔵されています。
またマニュアルによると、Fireの使用時には「オーバーサンプリング」の適用が推奨されています。
「オーバーサンプリング」とは…?
Air,風
Airはアンビエンスを司る空間系(リバーブ・ディレイ)のエフェクトです。
繊細なアンビエンスから壮大なサウンドスケープ、マルチディレイ、ビンテージテープディレイのルームやホールの響きが設定されています。
ランダムを適用するごとに空間の大きさやディレイの設定が変わるので好みの値が出たら真っ先にロックをするべき箇所です。
Water,水
Waterは音に動きを与えるモジュレーション系のエフェクトです。
トレモロ、フランジャー、フェイザー、オートパン、フィルターモジュレーション、ビブラートが使われており、ランダムで生成される音の表情をガラッと変えてしまう強力なエフェクトです。
個人的にはこれらのエフェクトを組み合わせて使うのが苦手なので、たくさんのアイデアを提案してくれるこのモジュールはとても助かっています。
Earth,土
Eatrhはマニュアルによると「サウンドを強化し、刺激し、豊かにします。」とのことです。内容としては、ビンテージのコーラス、ステレオワイド、マルチバンドダイナミクス、アナログスタイルのシェルフEQなど、音の広がりや音像の大きさを広げるものが多いです。
ステレオが広がるとダイナミックな音になるのでここでの調整は思い切りよくいきたいですね。
Aether,エーテル
Aetherは幻想的なモジュレーションや空間系のエフェクトを司っています。
マルチピッチシマーリバーブ・リバースディレイ・グラニュラーサウンドが内蔵されており、生成した音色を神秘的・幻想的という言葉通りの音色へと変化させます。
使用方法
メイン画面
使い方としては、プリセットから選ぶか、中央のメインランダムボタンで生成していくかのどちらかになります。
僕の推しは当然ランダム生成です。
各モジュールに非常に多くの隠しコントロールがあるため同じ設定を二度と繰り返すことは出来ません。
アルゴリズム内で連携して良好な結果の組み合わせをインテリジェントに選択するとのこと。
これはつまり…
「ORDER」ではモジュールの順番を入れ替えることが出来ます。
この順番によっても音がだいぶ変わるので試してみてください。
ちなみに順番は左から右へと流れていきます。
アイコン
電源マーク
エフェクトのON/OFFを切り替えます。
リロード
該当のエフェクト単体のみランダム生成します。
鍵マーク
メインのランダムボタンの適用外となります。
実際に使ってみた
エフェクト適用前
今回使うのは上記のエレピサウンドです。
バイパスの状態でもかっこいいですがもう一皮剝けてもらいたいと思います。
パターン1
「幻想的」という言葉がよく似合うサウンドになりました。
パターン2
元音源が分からなくなるほどたくさんの設定が詰め込まれた音です。
実際ディレイがいい味を出しており、もっと長めのサンプルであれば音の切れ際がとても美しいです。
パターン3
歪みとフランジャーが際立つ設定となりました。
これは私では思いつかない設定でした。
各3パターンの生成に要した時間は合計10秒未満という早業。
作成速度もさることながら、ハズレの少ない生成アルゴリズムということが分かります。
プリセット編
特に「Single」の項目ではどのような変化するのかをモジュールごとに聞けるので音作りの理解度がより深まります。
CPU負荷
各モジュールをどのぐらい使うかによって変わってくるのですが大体5~10%の使用率でした。私の環境ではちょい重めです。
そして「オーバーサンプリング」をX8に設定すると大荒れし始め平均30~40%の使用率となりました。
解像度を高くするに越したことはありませんが、DAWが落ちる原因にもなるので一度上書き保存をしてから万全の態勢で設定しましょう。
使用した作品
上記の短い楽曲の中で「QuickMuse」をエレピ・シンセ・ベースに使用しています。
シンセプリセットそのままの音よりも迫力があり、インスピレーションも引き連れてきてくれた感覚がありました。
まとめ
いかがだったでしょうか?
プリセットを見てもわかる通り様々なパートに使用することが出来ます。
エフェクトの構成自体はとてもシンプルですが、それ故に奥が深く痒いところに手が届く。
そんな仕様になっていると思います。
公式サイトは下記になります。
覗いてみるとプリセットの視聴が出来るので結構楽しいです。
またこの記事を動画にもしましたので良かったらご覧ください。