DTMを初めて今年で5度目の黒金セール時期を迎えます。
それはそれは、毎年「良い経験」をさせてもらったものです。
「何が何やら分からないけど安くなってるから」「みんな勧めてるから」と、とりあえず買った数多のプラg…(割愛)
と、昔話はさておき、自分の手持ちを確認することは大事ですし、購入の際の指針を決めることにも繋がります。
なので今回は、
系統別よく使うプラグイン
どの辺が好きなのか
これらを自身の備忘録も兼ねてお届けしたいと思います。
EQ系
EQやコンプ、これから紹介するものは挙げればきりがないので1~2つにバシッと絞ってお届けしていきます。
FabFilter / Pro-Q3
定番中の定番です。
実際これで困ったこともありませんし、見た目も分かりやすくとても柔軟です。
最近では、Kirchhoff-EQが対抗馬に挙げられる事がありますが、搭載フィルター数やアナログEQ云々にちょっと食傷気味なのもあり、手を付けられずにいます。
ダイナミックEQが好き
Pro-Q3ではダイナミックEQを使うことが出来ますが、設定が難しいと感じる方も多いのではないでしょうか?
この点、AUTOモードが付いており効き加減の塩梅が絶妙でとても重宝しています。
音のかぶりを視認できる
これもとても優秀です。
帯域のかぶってるところが赤く表示され、気持ち程度削れば音の濁りが改善します。
完全に赤色を消すのは私は無理だったので、あまり躍起にならずに参考程度に確認しています。
Universal Audio / EQP‑1A
アナログ系EQで私がよく使うのは「Pultec EQ」です。
前まではAcustica AudioのPURPLEを使っていましたが、UAD沼に足を踏み入れたらこうなりました。GUIの美しさは界隈随一だと思っています。
音が艶っぽくなる
この機材の特性でもあるシルキーでリッチな音になります。PURPLEから乗り換えたのもよりその特性を「上品に」感じたからです。
操作が楽なところ
先ほどのPro-Q3のようなデジタルEQとは違い、操作できるポイントや周波数が限られている所が良いです。
一見不便かと思いきや、このざっくりとした音作りで判断疲れを少なくすることが出来ます。
コンプレッサー系
Acustica Audio / CORAL2
ボーカルにかけるコンプレッサー第1位はAcustica Audio/CORAL2です。
マスタリングに使われることの多いプラグインですがボーカルにかけると非常にナチュラルに圧縮してくれます。
上品かつしっとりした質感
環境にもよるのでしょうが、悪さをしがちな高音域がしっとりと押さえられます。プリアンプ部分が優秀であるが故です。
Universal Audio / 1176Rev A
おなじみのUADの1176です。
色んなメーカーからモデリングされていますが、現在はここに落ち着いています。
ボーカルにも使う時がありますが、アコギやドラムに掛けることが多いです。
圧倒的な汎用性の高さが好き
名機たる所以が存分に詰まった本製品。ナチュラルにせよハードに使うにせよ、破綻しにくいと感じています。変なピークが発生することも少ないなと感じています。
リバーブ系
このパートでは、ルーム・ホール・プレート系のそれぞれを紹介していきます。
Valhalla DSP / Valhalla VintageVerb
こちらもよく見るプラグインではないでしょうか?
セールがほぼ行われない代わりに、50ドル均一という信念を感じる職人気質なメーカーさんです。
豊富なリバーブプリセット
プレート・ルーム・ホールにとどまらずアンビエンスやカオスなアルゴリズムなど使える幅がとても広いです。リバーブを使うとなればとりあえずこれを挿します。
Native Instruments / RAUM
これは、本当に美しいリバーブです。激推しです。
残響が美しすぎる
これに尽きます。短いディケイタイムはあまり使用せず、めちゃくちゃ広い空間に響かせる時は大体これです。無償配布でもらっておいて本当に良かったです。
現在は、無償のKomplete Startの中に内包されているので是非もらってください。
IK Multimedia / Sunset Sound Studio Reverb
著名なスタジオの音響を再現したプラグインです。
今までこのようなショートリバーブは使ってこなかったのですが、良さが瞬時に理解できるほどにリアルな空気感です。
生楽器に馴染みやすい
ボーカルやアコギに多用しており、これとは別に使用するプレートリバーブなどのエフェクトの馴染みがとても良くなります。
特に、画像に記載のある「Live Room Studio 3」のプリセットがお気に入りです。
ARTURIA / REV PLATE-140
いつぞやに無償配布で手に入れた代物ですがプレートリバーブのファーストチョイスの座を譲りません。
分かりやすくリッチな音になる
豪華すぎるほどに濃密な音になります。色んなプリセットや拡張機能もありますが、「80s Plate」を使用してセンドで使用しています。
リバーブに関して4製品列挙しましたが、それぞれの得意分野が決まっていてあれこれと迷うことが少なくなりました。合わなければ、他を使いますが大体はこれらで完結してしまうぐらいお気に入りのリバーブ達です。
ディレイ系
WAVES / H-Delay Hybrid Delay
そんなに新しめの製品ではなく色んなディレイを試した結果、結局ここに戻ってきてしまうプラグイン堂々の第1位です。
これに関しては切実に良いディレイ教えてください。
出音やプリセットが好き
ディレイに求められる最低限がこれで完結します。なんとも罪深い憎めない良きプラグインです。
サチュレーション系
Kush Audio / OMEGA 458A
サチュレーションは他にもSoftube / HarmonicsやPlugin Alliance / elysia Phil’s Cascadeなどが候補に挙がりましたが私の推しはこちらです。
お手頃価格でゴージャスな音
通常価格29ドルとお手頃でありつつ、音が破綻しないちょうどいい塩梅を常に提供してくれます。
ダイヤルは9時~11時がおすすめで、CPU負荷は若干高めなのが特徴です。
ソフト音源のブラスやストリングスに掛けるとめちゃくちゃ生き生きとした音になります。
チャンネルストリップ系
Plugin Alliance / bx_console Focusrite
弾き語りのシンプルな構成や、一体感を持たせたい時などはチャンネルストリップ一発でミックスをしてしまう時もあります。
音と操作性が好み
PAでは別のチャンネルストリップもリリースされていますが、アコギとボーカルに馴染むのはこれでした。特にHFでプッシュした時の伸びが個人的に刺さっています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
これらが現時点での私のファーストチョイス達です。
改めてみると、操作性や汎用性・出音に重きが置かれ、用途別にスペシャリストが揃ってるって感じですね。
もちろんセールで爆散しないことも大切ですが、新しいものを取り入れる姿勢も忘れないようにしたいと思います。
というわけで、こちらの記事は動画にもしていますので良かったらご覧ください。