ソフトシンセといえば、MassiveやSerumやAVENGER2など枚挙にいとまがありません。
それぞれのシンセにクセや得意ジャンルがあるもののどれもオールマイティを目指して鎬を削っているように思います。
その中で、私がお気に入りで使っているのが今回紹介する「Ultra Analog VA-3」です。
今回は、
VA-3おすすめポイント
手に入れるべき拡張パック
についてお届けします。
新しいシンセを探している方や、どのシンセにしようか迷っている方のお役に立てば幸いです。
概要
主な特徴
1.高品質なサウンドエンジン
AAS独自の物理モデリング技術を駆使し、アナログシンセ特有の温かみと豊かな音色を再現しています。ヴィンテージなシンセサウンドからモダンなエレクトロニックサウンドまで幅広い音色をカバーすることができます。
Serumは超主観ですが、クールでバキバキのデジタルシンセという感じで、私が作るポップなバンドサウンドに馴染みにくい時がよくあります。
しかし、VA-3はとても温かみがあり、私が多用するアコースティックギターに馴染みやすい印象なのです。
2.直感的なユーザーインターフェース
どのソフトシンセもシンセも推しているポイントな気がしますが、視覚的にわかりやすいコントロールパネルが特徴で、シンセサイザーの基本操作を直感的に行うことができます。
「見た目は大事」と言うのが私の信条でもあるのですが、良い意味でいなたくてギラギラしてなくて、素朴な風味を感じます。
3.豊富なプリセットライブラリ
後述する拡張パックにも通ずる話なのですが、幅広いジャンルに対応するプリセットが用意されており、即戦力となる音色がめちゃくちゃ豊富です。
バージョンアップしたVA-3で560種類、VA-2リマスター版で収録されたものが648種類。
ファクトリープリセットだけで約1200種類あります。
おすすめ拡張パック
ここからは私自身が集めてきた拡張パックの中で、これは良かった!!と思うものをいくつか紹介します。
それぞれの拡張パックの紹介ページにはデモ楽曲や収録されているプリセット名が記載されているので、ぜひ一度ご覧になってみて下さい。
1.Plastic Pop
Plastic Pop の 127 のプリセットは、80 年代のアルペジオ、ベース、エフェクト、リード、パッド サウンドを彷彿とさせます。アナログ シンセ、デジタル シンセ、ギター シンセ、そしてもちろん「ホンキートンク」サウンドの人気曲も収録されています。Duran Duran、 Japan、 Frankie Goes to Hollywood、 ABC などのトップニュー ウェーブ や シンセポップ アルバム を再訪できる優れたキットです。ショルダー パッドは付属していません。
名前の通り、現代のポップミュージックに必要な音色を豊富に含んでおり、キャッチーでおしゃれなサウンドが特徴です。
好きなところ
高音質で温かい出音が特徴的なこのシンセに輪をかけて、さらに温かくて優しい音がこれでもかと揃っています。
ノスタルジックなシンセポップの雰囲気を残しながらも煌びやかでありながらギラつき過ぎないプリセットの数々…。
KeysやLeadsの音が大好きでめちゃくちゃ多用しています。
デモ音源
Plastic Piano(Keys)
Twilight Smooth(Keys)
HonkyTonk(Organs)
Tube Screamer Guitar(Guitar)
4小節ごとにプリセットを変更しています。
2.Reverence
Reverence は、モダンおよびビンテージのアナログ シンセへの賛歌です。Sean の目標は、これらの楽器に関連する温かみ、不完全さ、特徴を備えたサウンドを作成することでした。作曲家、プロデューサー、ミックス エンジニアとしての彼の経歴と専門知識を組み合わせることで、真にインスピレーションにあふれ、制作に適したプリセット コレクションが完成しました。115 のサウンドは、アルペジエーター、ベース、キー、リード、パッド、プラック、SFX の 7 つのカテゴリに分かれています。
Reverenceは、エモーショナルで深みのあるサウンドが特徴でエレクトロニカやアンビエントミュージックの風味を楽曲に混ぜる時に最適な拡張パックです。
好きなところ
このシンセのもう一つの大きな特徴として内蔵されたエフェクト群が何気に優秀ということが挙げられます。
その中で空間系のエフェクトの設定を駆使して広がりのある音作りを惜しげもなく提供してくれます。
KEYSやPLACK、PADなどを使うことが多いですが、アルペジオのカテゴリも大変優秀であることを伝えたいです!!
デモ音源
Preikestolen(Keys)
Simply Be(Plucks)
Nemo(Arpeggios)
Motion SDK(Pads)
3.Motions
魅惑的なリズムシーケンスと魅惑的なアルペジオが支配する迷宮の世界を旅しましょう。一連のアルペジオと時代を超えた魅力を持つ魅力的なパターンを使用して、洗練されたメロディーを編み込みます。この複雑なリズムのコレクションを探索し、催眠シーケンスとパーカッシブなエネルギーの魅惑的な脈動を使用して、映画のような感覚で没入感のあるサウンドスケープを作成します。ダイナミックで多用途なマクロを備えたMotionsは、音楽に表現力豊かなニュアンスと感情のパレットを提供し、各音符を意図的に形作ります。Motionsで創造力を解き放ち、言葉を超えた声で音楽を表現しましょう。
名前の通り、動きのあるリズミカルなサウンドが多く含まれており、リズムやグルーブを強調した楽曲制作に適しています。
好きなところ
アルペジオやシーケンス、パルスやモジュレーションなど、繊細でリズミカルなプリセットがたくさん収録されており、楽曲のメロディやリズムパートに変化を加えることができます。
指一本、ワンノートで鳴らせるものが多く、打ち込みにも手間がかからず制作のスピードアップにも貢献してくれます。
特に私の作る楽曲の場合だと、アコギとエレキで伴奏は埋まり、ドラムとベースでリズム隊も盤石、ストリングスで空間も埋めた…なんだけどもうひと押しなんか欲しい!という時が多くて、とても重宝しています。
また、このシーケンスからインスピレーションを得て曲作りが進むことも多いです。
デモ音源
Tenth Particle(Arpeggios)
Hat Nap(Rhythmics)
Drowning Drops(Sequences)
Deep Diver(Arpeggios)
思うところ
ドラム系の音は…
プリセットの中には、ドラム系の音が入っていることがあります。
またそれに特化した拡張パックも用意されていますが、個人的には全然使っていません。
餅は餅屋というか、ビートを組む場合においてはそれ専用のプラグインの方が使いやすく音色の幅も広いです。
ビートとして、ベースと一体になっているとかは別ですが、キックやスネア単体のプリセットは使用するところがあまり見つけることができていないのが現状です。
ファクトリープリセットが優秀すぎる
そもそも私が拡張パックを購入して集める気になったのは、標準搭載されているファクトリープリセットたちがとても優秀だったからに他なりません。
前述したように1200種類のプリセット群が、
サウンド面
シーケンスフレーズ
音色の幅
どれもが即戦力ばかりでした。
おすすめの拡張パックを紹介しましたが、無くても十分良さを知る事はできますし、使っていく中で拡張したくなること間違いなしの魅力を持ったシンセなのです。
まとめ
なんとなくserumやmassiveなどの超メジャーシンセに隠れてしまっている印象がありますが、Ultra Analog VA-3はとてもおすすめです。
また拡張パックである「Plastic Pop」、「Reverence」、「Motions」は、それぞれ異なる特徴と強みを持っています。これらのパックを活用することで、音楽制作の幅が広がり、プロジェクトに適した音色を簡単に見つけることができます。
頻繁にセールも行っていますし、デモ期間が用意されていたり「ULTRA ANALOG SESSION」という簡易版も用意されています。
別記事にもVA-3のことを紹介しています。
よかったらそちらもご覧ください。
このブログ記事が、あなたの音楽制作に役立つ情報を提供できることを願っています。
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