今回も前回に引き続きアコギ回です。
前回の記事はこちらになります。
そして今回は書籍の紹介になります。
毎度のことながら、ここで書くことで私は利益を受け取ってはいないし、自費で購入したので「ただの自腹レビュー」です。
そのあたりご理解の程よろしくお願いします。
オープンコードって?
前回の記事では「開放弦を含めないオシャレなコード」ということで執筆をしましたが今回は「開放弦が必ず含まれているコード」ばかりが載った書籍になります。
2009年発売なので新しい本ではないですが、コードの響きが古く衰えていくということはなく、今でも十分使えるというところは非常に推せる点です。

ギターならではの美しい響きを手軽に試せます!
平行移動が不可能な、開放弦を含んだコードのみを集めたコード・ブック。ギターならではの独特な響きを持つので、プレイにひと味を加える”決め技”として使えるのはもちろんのこと、作曲に役立てることも可能です。3和音や4和音で書かれたリードシートで演奏する際にも、本書で紹介しているコードを試すだけで簡単にマンネリ・サウンドから脱却できます! 理論はさておき、オープン・コードの美しい響きをガンガン試してください。”コード・ファンタジスタ”渡辺具義が、『ギター・コードまるわかりBOOK』に続きお届けする、世にも貴重な超特殊コード・ブックです。
紹介文より引用
これはアコギ弾きなら垂涎ものです。
紹介文にあるとおり、初心者向けの教則本に書かれているようないつもの3和音や4和音に飽きたり、マンネリ化した中級者向けの1冊となっています。
開放弦を取り入れた綺麗で複雑な響きが900個も掲載されており、ペラペラとめくっていくだけでもなんかレベルアップしたような気になれます。
この本のすごい所!
コードタイプ別とポジション別


画像はパート1(タイプ別)とパート2(ポジション別)の最初のページです。
それぞれCadd9が掲載されていますが、その隣に書かれている文言が多少違います。
一方では「Major Triad」でもう一方が「Low」です。
これはどういうことかというと、
タイプ別
メジャー系、マイナー系、セブンス系など「このコードを弾きたい!」というコードに当てがある時に検索しやすい。例えば、Emの別の押さえ方は…?という時に代用可能なコードが周辺のページに書いてある。
ポジション別
Low/Middle/Highの3つに分けてコードが記載されています。これは、コード進行を作る時にフレット移動を極力減らすため、「5フレット辺りで良いのないかなぁ…?」という時にめちゃくちゃ使えます。
また、コードによっては一口メモが載っています。
内容は、押さえ方のコツの場合もあるし、押弦を少し変えるとこのコードになるよ!と言ったコード進行制作に使えるメモだったりします。

コード進行の例が良い
じゃあ実際にどんなコード進行にしたら良いか分からない!!という人のためにコード進行を30パターン記載してくれています。
世の中には「カノン進行」「小室進行」「丸サ進行」など名前が冠されたものはありますが、基本的にコード進行には著作権が無いので利用価値のあるセクションです。
せっかくなので、このセクションから何パターンかを入れ替えながらパターンを作ってみました。開放弦を取り入れつつオシャレな響きのするコード進行です。
こんな感じのコード進行が30パターンも入っていて、前章までで紹介されていたコードの実践例なのでより前後の流れも理解しやすくなっています。
コード進行を作ってみる
せっかくなので1つ作ってみました。
下記のコード進行を変換していきます。
開放弦を混ぜたり、オシャレなテンションコードを入れてみました。
こんな感じのコード進行が沢山作れるというのが本書のいいところです。
開放弦の響き、好き!
前回の記事でも書いたように開放弦が入ると平行移動させたときにコードの響きが変わりやすく、なかなか有効に使えない場面が多々あります。
しかし本書を参考にしてみてみると、意外とテンションノートとして有効な響きであるパターンを発見しやすくなります。
コードは覚えるのは大変ですが、自分なりのコード進行をひとつ作ってしまえば割とすんなり自分のものになります。
「開放弦」や「同じ音程を別の弦で重ねる」というのはギター系楽器の特権です。
アコースティックな雰囲気で耽美な響きのコードを楽しんでみてください。
このブログ記事が、皆さんの音楽制作に役立つ情報を提供できることを願っています。
さらに詳しい情報や、ご意見ご感想があればぜひコメントをお待ちしています。