【忖度なし】SUNO・TUNEEと比べてどう?MusicCreator.aiは音楽家の右腕になるか?プロが12トラックステム分離と有望機能を徹底検証!!



最近のAIの進化には本当に凄まじいものがあります。
先日公開したTUNEEの動画も多くの方に見られていて、感謝すると共に、皆さんの関心の高さを伺えます。
しかし、多くのツールは「ボタンを押して完成した曲を聴いて終わり」というある種エンタメ的な消費に留まっているのも事実です。
今回は、MusicCreator.aiが提供する多機能ツール群が、果たして音楽家の良きパートナーになり得るのか、それともただの「多機能なおもちゃ」で終わるのかを検証していきます。
大きな流れとしては、生成→MIDI編集→マスタリングのフルフローが一貫してるか試していきます。
そして検証した内容は以下の通りです。
・本当に制作に使えるのか
・他ツール(Suno / TUNEE)との違い
MusicCreator.aiさんから提供を頂いて使い込んで来たので、忖度なしでレビューしていきます。
独自AIとUIの第一印象

こんな感じのUIなのですが、プロンプトや詳細設定の見た目が正直SUNOにそっくりです。
「中身SUNOなんじゃない?」という声がありそうですが、中身は「独自開発AI」とのことで、SUNOもAPIを公開してないはずので最初は戸惑いました。
しかしよく考えてみると、大手最筆頭のSUNOの使い慣れた操作感で扱えるということは、ユーザーにとっては学習コストを抑えられる大きなメリットです。

またトップページにはメインの音楽生成ジェネレーターだけでなく色んなツールへの入り口が用意されています。
今回、個人的に楽しみにしている「MIDI編集」もここから触っていくことが出来ます。
生成曲デモ
実際にいくつかのプロンプトで生成してみましたが、曲の完成度は「まぁまぁ実用的」と言ったところです。
ポイントとしては
・音楽理論への忠実さ: カノン進行や4-5-3-6進行といった、いわゆる「王道」のコード進行をしっかりと押さえています。メロディや構成に不自然さがなく、そのままBGMとして流しても違和感がありません。
・良さと弱点: 非常に整っている反面、サビの爆発力やフックの強さには欠ける場面もあり、人によっては「少し退屈」と感じるかもしれません。
・「グッとくる」瞬間: しかし、7〜8曲に1曲ほど、AI特有の「そこに行くか!」という意外性のあるメロディが生まれます。
下記は、同じプロンプトで生成したSUNO、TUNEEとの比較音源です。
やはり、SUNOの完成度、TUNEEの安定感が目立ちますがMusicCreator.aiも引けを取っている印象はありません。


ステム分離の精度
私にとってかなり重要な「ステム分離」。
ここが想像以上に良かったです。
何故なら「最大12トラック」で「使える精度」だったからです。
通常、この価格帯のツールでは「ボーカル、ドラム、ベース、その他」の4トラック程度が限界です。しかし、MusicCreator.aiは業界筆頭のSUNOと同様の12トラック分離を実現しています。
ここからもかなりSUNOを意識して作られているんだなと感じることが出来ます。
分離トラック数が多いとMIDI変換の精度も上がるし、最悪うまく変換できなかったとしても耳コピが非常に楽になるという恩恵があります。


MIDI編集とワークフロー
一方で、期待外れだった点も隠さずお伝えします。
それがMIDI変換と編集ページです。
AI MIDIジェネレーター

AI MIDIジェネレーターは各楽器のフレーズをMIDIで生成してくれるツールです。
いくつか生成してもらいましたが、現時点では「そこまで衝撃的ではない」というのが本音です。ピアノやギターのトラックを作ってもらっても、印象に残るフレーズは少なく、そのまま曲に入れ込めるかというと微妙です。
AIオーディオMIDI変換

また少し深いところに「MIDIスプリッター」というツールがあります。
これはオーディオをステム分離してMIDIに変換してくれると言うもので非常に期待していたのですが、微妙でした…。
と言うのも、このツールの場合、ステム分離が4トラック(ボーカル、ドラム、ベース、その他)なので多くの楽器が「その他」にまとめられてしまい、DAWへのスムーズな引き継ぎは困難です。
分離されたドラムのMIDIノートも、ツッコミどころが多すぎて「???」が脳内から消えませんでした。

・キーマップがぐちゃぐちゃ
・実際はC2がキックだが全部タムで拾われている
・そもそもビートが拾われていない
現在、SUNOもDAWに近い機能(SUNO Studio)を実装していますが、MusicCreator.aiのMIDI周りは「これからの進化に期待」という段階です。
ニッチなツール群
このプラットフォームには、他にも多くのツールが詰め込まれています。
パッと見ただけで、誰もが戸惑うほどの多くのツールが内包されています。

しかし、その中でもきらりと光る「良い感じのツール」があったので紹介します。
AIマスタリング
正直、劇的な変化!!と言うほどではありませんがひとつのプラットフォーム内で出来ることに一定の評価をあげたいです。

ワークフローとしても、リファレンス音源をアップロードして未マスタリング曲をアップロードするだけです。
周波数特性とラウドネスを近づけてるんだろうなーぐらいの印象でした。
Lo-Fiコンバーター
これは非常に面白いです。
BPMを落とし、ノイズを乗せ、フィルターをかけてるだけの単純な仕組みです。
しかし、その質感が絶妙で思わず「ふふっ」と笑みがこぼれる楽しさがあります。


ノイズジェネレーター / スピードツール
非常にニッチですが、音響工作的な視点で見ると質感の良さが光ります。
ノイズジェネレーターは環境音や各ノイズをミックスすることが出来ます。
ダウンロードすれば1分間のWAVデータとして入手できます。

スピードツールは、音源をアップロードするとスピードを変更できます。
無料でどこにでもあるようなツールですが、わざわざそれの為にアプリを落とす必要もないので、ふとした時にサラッと触ることが出来ます。

こうした「遊び心のある小道具」が揃っているのが、このツールの魅力です。
総評と競合比較
結論として、MusicCreator.aiは以下のような立ち位置になります。
SUNO「一発で感動したい」「歌としての完成度を優先したい」時の安定選択肢。
TUNEE「思いがけない曲に出会いたい」時のパートナー的選択肢。
MusicCreator.ai: 「AIの素材を解体し、自分の手で再構築したい」時の作業場兼、遊び場。
現状、1つ1つのツールが独立している印象は拭えませんが、その「手札の多さ」は圧倒的です。
これが一つの有機的なワークフローとして統合された時、恐ろしいツールに化ける予感がします。


未来への期待
今回触ってみて、曲の完成度も悪くないし、ツールの多さと言う点では評価に値します。
しかし、完成された「完璧な音楽スタジオ」と言う感じではなく、無限の可能性を秘めた「おもちゃ箱」と「作業台」と言う印象です。
なので初心者というより、より音楽を知っている玄人好みのツールのような気もします。
もっとMIDI周りが大きな進化を遂げてくれたら、DAW要らずみたいな要素が出てくれば一躍業界筆頭になれると思います。
ツール紹介
毎回忘れそうになるのですが、MusicCreator.aiの紹介をしておきます。

プランとしては上記の通りです。
無料プランもありますが、月2曲という生成制限があるので少し窮屈かもしれません。
しかし、スピードツールやBPM検知ツールなどクレジッド消費無料のツールもあります。
まずは自分の耳で、その「素材」の質を触って確かめてみてください。
[動画]
このブログ記事が、皆さんの音楽制作に役立つ情報を提供できることを願っています。
さらに詳しい情報や、ご意見ご感想があればぜひコメントをお待ちしています。



