簡単で劇的ってアリ?ナシ?XLN Audio DB-30を正直レビュー!!おすすめできる理由を徹底解説!!



XLN Audio DB-30が投入してきたドラム特化プラグイン。
兄弟分としてロングセラー製品のRC-20があり、その見た目や操作性を踏襲していることがよくわかります。

しかし、昨今は「プラグイン大飽和時代」です。
オールインワンドラム特化然り、歪み・コンプレッサー・リバーブなどの個別単位然り、「他のプラグインでも同じこと出来るんじゃない?」と言うのが正直な感想です。
と言うことで、今回は、「簡単で劇的」という価値がアリなのかナシなのかを軸に、DB-30の長所と短所を表裏一体の関係として整理していきます。
先に結論を言うと、個人的には結構好きです。
製品概要
素晴らしいドラムを作るための秘訣。
たっぷりと塗っても、ほんのりと加えるだけでもOK。繊細な風味から大胆な変化まで、DB-30はドラムサウンドをあらゆる方向へと導きます。
ドラム処理を、スピーディーに、楽しく、そして刺激的に。風味、パンチ、そして個性を数秒でプラス。DB-30 Drum Butterは、迅速な実験、素早い意思決定、そして素晴らしい結果という、実際の作業スタイルに合わせて設計されています。
ドラムループ、ドラムマシンのパターン、またはライブドラム録音にドロップして、ノブを回してみましょう。
「簡単で劇的」ってアリ?ナシ?
メイン操作としては6つのモジュールで完結できる設計になっています。
後述するプリセットも豊富なので、好きなものを選んでメイン下部のノブを捻るだけで好みの音に激変していきます。
プリセットを変えていくだけでだいぶ雰囲気が変わります。
適用する周波数やエフェクトの強さを決めたりすることは直感的には可能ですが、一方でコンプレッサーのアタック・リリースやリバーブの詳細設定などを細かく作り込む機能は備わってはいません。
いつもであれば、こういう製品に対して「中級者・上級者には物足りないかも」と言いたくなるところですが、今回はそれほど感じませんでした。
「これで必要十分」という声が出てきそうな完成度がありよくこのUIでまとめられたなぁ、と言う印象です。


加えて、どれだけ激しくいじってもオートゲインで簡単に出力音量を調整できるので、やりすぎを防げる設計も好印象です。

「Boom shack」と「Shift」ってアリ?ナシ?
他のドラム系プラグインではなかなか見かけないモジュールです。
私も最初は戸惑いましたし、特に「初心者」や「バンド系ユーザー」には耳馴染みがなく苦手意識を持つ部分かもしれません。
一方で、エレクトロやビートメイク系のユーザーにとっては、あえて音を壊す・崩す表現のための武器になりうると感じました。
むしろ、「このモジュールだけでも買いです!」と言う声があっても何も不思議に思わないぐらいの出来です。
Boom shack

Boomはキックにサブベースを追加して重厚感を与え、Shackは主にスネアに個性的なノイズを追加して新しい質感や抜けの良さを作ってくれます。


特にBoomはキックの増強に大きく貢献してくれそうで期待大です。
今執筆しながら思ったのですが、Shackの適用周波数をBoomと同じにすれば、低域を増強しつつ、ノイズ追加で高域の抜けも良くなると言う最強キックができるのでは…?
Shift

Shiftは入力オーディオの周波数とフォルマントを上下にシフトさせることができます。
実際に使ってみて、印象が真っ二つに割れそうなモジュールだと感じました。
面白そうではあるが飛び道具的な使い方しか浮かばないというか…。


各パラメーターの解説は割愛しますが、個人的におすすめの使い方は、
Freq(左)側にスライダーを振る
Targetをサスティン(右)側に振る
Focusをキックの低域に合わせる
メインノブを少しマイナス方向(10〜11時)に振る
こうすることによってキックが締まったような感じが得られます。
ずしっとくる重たいキックを作りたい方は是非試してみて下さい。
ミックスで使うのはアリ?ナシ?
正直、「精密」で「精緻」なミックス作業には向いていません。
他パートとの棲み分けやバランス調整、クリーンな処理という意味であれば、まだArturiaのMix Drumsとかの方が向いている気がします。

もちろんミックス工程に全く使えないということではありませんが、このプラグインが出てくるフェーズはもっと前の「作曲」「音作り」「アレンジ」の段階です。


なので、「音を加工したい」「ドラムをカッコよくしたい」「音からインスピレーションを得たい」というアプローチの人には非常に刺さります。
ドラム以外のプリセットはアリ?ナシ?
プリセットは260種類以上用意されておりかなり豊富です。

個人的にはなんですけど、キック専用とかスネア専用とか、他の楽器用のプリセットがズラッとあると引いちゃうというか使いにくいと感じてしまうタイプです。
しかしこのDB-30に関しては、多少は用意されているもののそこまで多くなく、ドラムバスやループ素材をまるごと激変させるタイプのプリセットが中心になっています。


一応ベース用のプリセットを試してみました。
まぁ…可もなく不可もなくと言ったところでしょうか。
また前作のRC-20はユーザーコミュニティがとても活発で、海外では自作プリセットの無償配布や公式アップデートでのプリセット追加もあったので同様の流れが期待できます。
将来的な拡張性という観点から見ても、長く使い続けられるプラグインだと感じています。
結構好きです…///
私が作る曲は歌ものが中心で破壊的なドラムをガンガン使うタイプでは無く「バンド系」の曲が多いです。
しかし、今まさにドラムで悩んでいる曲があるので早速使ってみようと思っています。


前述したように将来的なアップデートやユーザー増加によってTIPSや小技も充実してくるはずなので成長が楽しみなプラグインです。
公式サイトからデモも出来るので気になった方は体験&検討してみて下さい。
このブログ記事が、皆さんの音楽制作に役立つ情報を提供できることを願っています。
さらに詳しい情報や、ご意見ご感想があればぜひコメントをお待ちしています。



