【2026最新】音楽生成AI TUNEE 2.0完全解説!! Mureka V9とLyria 3 Proが変える最新アップデート!!5つ新モデルを丸ごと徹底検証してきた!!



前回の記事や動画が大好評で本当に多く見て頂いています。
この場を借りてお礼申し上げます。
そこから約半年経ってTuneeは怒涛のアップデートを重ね、ついに9モデル体制+Tunee 2.0へと進化しました。
それはもはや「音楽生成ツール」という言葉では収まらない大きなプラットフォームになりつつあります。変化があまりにも多いため、今回は音楽制作編、次回はMV制作編の2本に分けてお届けします。
主要アップデート時系列
前回の2025年11月から現在の2026年4月までで、Tuneeはステム分離→モデルエコシステム→Tunee 2.0→3つの新モデル追加と、半年で革命的な進化を遂げました。
・11/28: 高精度ステム分離+インストへボーカル追加
・12/31: モデルエコシステム基盤発表(複数AI連携)
・1/30: ACE-Step・Mureka登場
・3/27: Tunee 2.0(MV Agent統合)
・4/10: Mureka V9・Minimax 2.6・Lyria 3 Pro追加
主要アップデート内容
2025年12月、TUNEEは「エコシステム拡張」を宣言しました。
これまでの音楽AIが「プロンプトを投げたらあとは運任せ」だったのに対し、現在のTUNEEは「複数の専門AIが連携して1つの曲を構築する」という、いわばハイブリッド生成へと移行しています。
これは後述しますが、内部で複数のAIが複合的に動作をしている可能性があり、個性的でバラエティに富んだ楽曲の生成に一役買っていると考えられます。
他にも3つの特筆すべき進化内容は下記の通りです。
・出力速度の劇的向上: 生成速度は約1.7倍に高速化。ストレスを感じさせないテンポで試行錯誤が可能です。
・サウンド量子化精度の向上: デジタル臭さが軽減され、特に高域の空気感や低域のタイトさが改善されました。
・5つの主力モデル体制: Mureka V9、Lyria 3 Proを筆頭に、用途別のモデルが明確化。


モデル別の特徴比較──5種を正直に語る
今回の記事のもっとも重要な部分である、5種類のモデル比較です。
TUNEEの面白い所はモデルごとに作曲の「癖」や「思考」が全く違うことです。
それによって、個性的な楽曲が生まれたり自分に無いアイデアを発見したりできます。
実際は生成ガチャによっての比較検討なので一概にそうとは言い切れない部分もありますが、私なりの生成を繰り返して見えてきた、各モデルの特徴についてお届けします。
Mureka V9:完成度が高く「グッとくる」
もっとも印象が強いのは、Mureka V9です。

現在は有料メンバー限定のモデルではありますが、個人的に「曲として気持ちよく聴ける」、前回の言い方を借りると「グッとくる」モデルです。
・アレンジが自然で説得力がある
・退屈さが出てこない
・ボーカルの譜割りに不自然さが少ない
曲としての完成度が軒並み高く非常に推せるモデルです。
ボーカルの表現もかなり魅力的ではあります。
AI感もかなり薄れていますが、日本語ボーカルについては、まだ違和感が出ることがあります。
発音が自然とは言い切れない瞬間や、言葉のつながりが少し引っかかる場面は残ります。
なので、ここは「完成した歌」として見るというより、楽曲イメージを立ち上げるための素材として見る方が相性がよさそうです。


Lyria 3 Pro:構造力とボーカルのリアリティ
次に印象が強いのがLyria 3 Proです。

4/10に追加された最新モデルで、公式の説明では、intro、verse、chorus、bridge、outroのように、セクション単位で構築できることが明示されています。
公式としては、楽曲の設計士として、「最初は良いのに途中が微妙」や「曲としての骨組みが弱い」などの生成AIならではの弱点をここで補えるモデルという立ち位置なのでしょう。
しかし個人的に大注目なのは、ボーカルの表現力とリアリティです。
声質という点においては今回の5種類の中で圧巻です。
感情の乗り方、声のニュアンス、フレーズの揺れ方、どれをとっても現時点のTUNEEで最も人間らしい歌声を出してくれます。
・楽曲の完成度
・ボーカルのリアリティ
・骨組みの構成力
これらを意識した時にめちゃくちゃ使えるモデルで、前述のMureka V9と双璧をなす圧倒的な存在感を感じました。


Minimax 2.6:制御性重視、表現の幅はやや狭い
MiniMax 2.6の最大の特徴は、KeyとBPMをカスタム設定できる点であると公式の発表があります。

ただ、そこに関しては他のAIモデルでもやってやれないことは無いと思うので特段大きな差別化ポイントになっているようには感じないというのが正直なところです。
・AI生成曲と分かりやすいクオリティ
・ボーカルがかなり大きくミックスされる
・楽曲構成が毎度似てくる
「日本語ボーカルの発音のクセ」や「イントロにスキャット入りがち」など、良く言えば扱いやすい、悪く言えば少し想定内に収まりやすい、というモデルです。
ある程度条件を決めて生成するのが得意で、プロンプトに追従する能力は結構高めです。
空間系の響きを出さずにドライな曲を作ってと依頼した時にもちゃんと追従してくれたのはこのMinimax 2.6のみでした。
ACE-Step 1.5:エレクトロ/EDMに寄る傾向
ACE-Stepはオープンソース系のモデルで、最大10分という圧倒的な長尺生成が特徴です。

しかし実際に使ってみると、プロンプトにかかわらずエレクトロやEDMに寄っていく傾向が強く、使い所をかなり選びます。
表現力については、極端に悪いわけではないものの、突出している感じはそこまで強くなく凡庸と言った印象です。
・長尺のBGM生成
・エレクトロ/EDM系の楽曲
この辺りの使用感であれば立ち位置を生かせるモデルですが、繊細な歌もの、自然なボーカル、幅広いニュアンスやジャンルという方向ではあまり力を発揮できず使う人を選ぶ気がしました。


TemPolor v4.5+:中の上だが、良コスパ
TemPolorは、完成度で見れば突出しているという感じではないものの、コスパが圧倒的に良いという評価です。

人による部分ですが重要な視点で、「不安定な最高峰の一発」か「安定感のある量産」かのどちらを取るかによってこのモデルの評価は変わって来そうな気がします。
もちろん、十分に使える、十分に整理されている楽曲ではあるので「激レアSSS」楽曲が生まれる可能性もあります。
・クオリティよりもまずは量
・クレジット消費を抑えたい
・プロンプトの検証
このあたりに重きを置く人は非常に頼りになるモデルになります。
モデル比較まとめ表
| モデル | ボーカル表現 | 音楽的完成度 | 制御性 | コスト | 最大尺 |
|---|---|---|---|---|---|
| Mureka V9 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | 中 | 5.5分 |
| Lyria 3 Pro | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | 中〜高 | 未公表 |
| MiniMax 2.6 | ★★★ | ★★★ | ★★★★★ | 高 | 3分 |
| ACE-Step v1.5 | ★★ | ★★★ | ★★ | 安 | 10分 |
| TemPolor v4.5 | ★★★ | ★★★ | ★★★ | 安 | 5分 |
ただし、日本語ボーカルの発音においてはどれも完全ではありません。
どのモデルでも不自然な日本語があり、上記は「表現力」「自然さ」という面で評価をしています。
別途、歌詞をひらがなにしたり、生成を繰り返すなどの修正がかなりの頻度で必要になります。
内部動作の謎について
ここで大事なのは「モデルごとの差をどう受け止めるか」ということです。
それぞれの得意分野や優れている点を自分の制作意図と照らしながら使い分けをしてくのが非常に大事です。
Mureka V9は、完成度と聴きやすさが強い。
Lyria 3 Proは、構造とボーカル表現が強い。
Minimax 2.6は、制御がしやすい。
ACE-Stepは、特定ジャンルに寄せやすい。
TemPolorは、コストを抑えながら回せる。
この見方をすると、Tuneeは「一つのAI」ではなく、複数の作曲思想を持つ制作環境として見る方が実態に即しているのではとも考えられます。
実際、出力の雰囲気やクオリティにばらつきがあったり、「Murekaを選んでいるのに、時々Lyriaっぽい動きをする」というような感覚に陥ることがあります。
これは単に不安定というより、内部で複数の処理が絡んでいる、あるいはフォールバック機構のようなものが働いている可能性も含めて、ブラックボックス性の高いシステムとして受け止めるのが現時点では良いと思います。


プロはどう使うべきか
ステム分離について
TUNEEは生成した楽曲を6つのステム(Vocal, Drums, Bass, Piano, Guitar, Other)に分離できます。
これはSUNOと比べるとかなり少なく、必要最小限と言ったところです。
実際に各パートを聴いてみるとステム分離の精度はさほど高くありません。
MIDI変換もかなりしづらそうなのが分かります。
これから進化する可能性も大いにありますが、TUNEEの強みは楽曲全体の完成度やそのバラエティの多さにあると再度感じます。
作編曲の「学習」
前述したような「バラエティの多さ」に付随して様々なアレンジの可能性を引き出してくれるのがTUNEEの強みで、音楽家の良き相棒となりえる一面です。
上記の曲は生成した時にBメロで転調をしてくれました。
「転調はサビでするもの」という固定観念を吹き飛ばすものでしたし、サビ終わりから2Aに向けての戻し方もおお!!っと思えるものでした。
このような「作曲・編曲の発想」という点で非常に学びになる部分は多いです。


SUNOとの違い─正直な比較
TUNEEとSUNOは、同じ「AI音楽生成」でもアプローチがまったく異なります。
両方を使い込んだ上で、正直に整理します。
楽曲の完成度
まず大事な要素として、楽曲の完成度が挙げられます。
純粋な楽曲クオリティという点ではほぼ互角という評価です。ただしモデルによって差があり、TUNEEのMureka V9やLyria 3 ProはSUNOのトップクオリティと十分に渡り合えます。


しかし、他のモデルだとSUNOの方が一歩上を言っていると言っても仕方ない部分はあるでしょう。
クリエイティブの引き出され方
SUNOは「こちらが要求したことに応えてくれる」ツールだと感じています。
その分、プロンプトを熟考したりある程度の音楽知識が要求されたりします。
なので、自分の想像の範囲内にあるものを高精度で出してくれるという印象です。
一方でTuneeは、こちらが曖昧なイメージを投げても、会話型AIを基に複数の方向に展開してくれる感じがあり、自分が思いついていなかったアイデアや方向性に引っ張っていってくれる「頼もしさ」があります。
ここがTUNEEの強みで、「会話から予期しない展開」と「複数モデルでの個性」が上手くかみ合って生成自体にワクワクがあり「グッとくる」要素になりえています。
個人的には共存が正解
結論として言えば「どちらかを選ぶ」よりも「両方使う」が正解だと感じています。
MV生成などのワークフローはまた別で語るとして、音楽制作という面で言えば、この2つはライバルであると同時に良き共闘関係であると言えます。
個人的に最強のワークフローは、
→Tuneeで発想と制作の間口を広げる。
→出来上がった曲をSUNOに読ませる。
→アレンジを磨いて最大12トラックのステム分離。
→DAWに落としてMIDI変換して自分なりにアレンジ。
このTUNEE→SUNO→人間のリレーが一番精度が高くワクワクできる曲作りの流れだと感じています。
もちろんこれはDTMでのリアレンジが前提なので万人に向くとは思いませんが、プロアマ問わず作曲家にとっては非常に有効なワークフローになり得ます。
別の動画で説明したFender Studio ProのMIDI変換も活用できるので是非試してみてください。
どんな人におすすめか?
どんな人におすすめかと言われると、「まじで全員」です。
しかし、これでは解像度が粗すぎるのでもう少しかみ砕くと、
何か新しい作曲の入口が欲しい人
DTMの補助として使いたい人
AI生成の検証が好きな人
アレンジの発想を広げたい人
Sunoとは別の軸も見ておきたい人
などかなり広い層に向いていると言えます。
これに加えて、
初心者→会話型でプロンプト不要
プロ音楽家→アレンジ学習+作業効率化
YouTuber→MV一貫制作
など、さらに多くの人にとって扱いやすいと考えられます。


「音楽制作の民主化」
ずっとTUNEEが掲げているビジョンに「音楽制作の民主化」があります。
それは音楽だけでなくMVにも派生して多くの人が自分の表現を簡単に追求できる世界でもあります。
僕たち音楽家にとってそれは喜ばしいことなのかは分かりませんが、全世界のわくわくの総量が増えていると考えればあながち悪い世界ではないようにも思います。
音楽生成AIの現在地を知る、という意味でも、実際に作ってみて、モデルを聴き比べて、再現性や実運用のしやすさを確認する価値はかなりあります。
当然各モデルは進化を続けていくのでこれからもかなり楽しめそうな気がしています。
今回紹介したTuneeは、その検証に向いた題材として、かなり面白い段階に入っていると感じました。
ぜひ気になったら使ってみてください。
MV制作編の記事も楽しみにしていただけると幸いです。
このブログ記事が、皆さんの音楽制作に役立つ情報を提供できることを願っています。
さらに詳しい情報や、ご意見ご感想があればぜひコメントをお待ちしています。



