無償配布されているこちらのプラグイン。
無料だからと侮るなかれ、めちゃくちゃ有能です。
Cymaticsは他にも無料プラグインを配布してますが、HIPHOPやLo-Fiに使えるプラグインが多く今回も有料級の代物となっています。
今回はその紹介とプラグインの使い方やレビューをお届けしていきます。
基本情報
カスタマイズ可能なワーピング FX であらゆるサウンドを再考
Deja Vu は、音楽的な方法でタイムストレッチとピッチシフトを行うことで、あらゆるサウンドの雰囲気や感覚を完全に変えるように設計されました。
この「スローダウンした」雰囲気のような効果は、数え切れないほどの現代のポップスやヒップホップのレコードで聞くことができます。
オーディオのタイミングとリズムをクリエイティブに完全に制御できるこのプラグインは、私たちのチームのお気に入りの 1 つです。
Deja Vu には 9 つのユニークな拍子記号が含まれており、カスタマイズ可能なパラメーターを使用して結果をリアルタイムで切り替えることができます。
公式サイトより引用
公式サイト&ダウンロードは下記より
使い方
各パラメーター
LOOP
ピッチシフトされたインターバル(感覚)の長さを設定
ボタンが左に行けば行くほど音数が増えて、バイパス状態に近くなってると思います。
ここでの1/16や1/4は16分音符や4分音符と同じようなものだと考えてください。
FADE IN&OUT
正直、MIXノブでも同じことが出来ますがより簡潔に設定することが出来ます。
MODE
1.5倍、2倍、4倍と数が増えるにしたがって音価が伸び音程が下がります。
注意すべきなのは1.5倍を使用する際、1/16や1/8ではあまり感じませんが、それ以上にLOOPのインターバルを伸ばすと元のビートからかけ離れる可能性が高いです。
MIXノブを徐々に0から100に回してみました。
1.5xという中途半端な性質上、元のビートとは違うノリが生まれてしまいました。
SMOOTH
使った感じは下記の通り。
右に回して100%に近づけていくほど音がくぐもっていき滑らかなLo-Fiの質感
逆に-100%に近づけていくと、LOOPのつなぎ目が粗くなったり、ハイハットやピアノのアタック音が目立つ
僕自身はマイナス方向で使うことはなさそうです。
おそらく50%前後あたりで使うことが増えるでしょう。
BAND
ビートのうちキックだけにはエフェクトを掛けないとかが設定できます。
あくまでも「エフェクトの適用範囲」を決めるだけなのでローパスを掛けて適用から外したキックなどは、バイパスの音として出力されます。
ビルドアップ的にエフェクトを起動させたい時は「BAND」の横にあるヘッドホンマークを押すとフィルター適用範囲内の音だけが出力されます。
実際に使ってみた
上記は「深夜の2時間DTM」というX(旧ツイッター)上での企画です。
詳しくは別記事にて書いてますのでよかったら読んでみてください。
ドラムに使用しております。前半と後半でLOOPを変更して盛り上がりを表現しました。
アイデア
LOOPのオートメーション
この記事を執筆中に発見したのですがLOOPをオートメーションにて設定することが出来ました。
これにより曲中の変化や複雑なビートを組むこともできます。
ハイパスフィルタを使って
こちらもオートメーションで徐々にフィルターを開けていくことによる効果を狙います。
前述したようにそのままだとエフェクト適用外の音も出力されてしまうので注意しましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
タイムストレッチのFXプラグインは数あれど無償でここまで使えるとは…。
1.5xのボタンだけは少し注意が必要ですが、想像力の湧くプラグインだと思います。
今回はドラムを主に使ってみましたが、ピアノやギター、ボーカルや楽曲全体にかけても面白いかもしれません。
良かったらぜひダウンロードして使ってみてください。