あばん
あばん
話題のディベロッパーの…
もーだん
もーだん
話題の新製品が来たね!

Three-Body Technology、通称 TBTECH の勢いが凄いです。
Kirchhoff-EQ等で証明された技術力を武器にどんどん新製品をリリースしています。

記事のリサーチのためにXを調べていたら、「Fabfilterから乗り換える!技術力があるし、何より安い!」というポストを見かけました。
それ程に技術力や勢いを感じさせます。

今回は前後編に分けて「Future DS」「Unmask」という2つのプラグインを紹介していきます。

「Future DS」と「Unmask」は現在イントロセール中で、「39ドル」と「59ドル」というどちらも10,000円を切る価格帯となっています。
単に価格が安いだけなら有象無象のプラグインはたくさんある訳ですが、ちゃんと紹介・レビューするに値する品質があります。

ざっくり言えば、この2つは「ディエッサー」と「ダイナミックEQ」です。
もし今、「ディエッサーでいいのが欲しい」「ダイナミックEQでもっと自然に聞かせたい」と探しているなら、その旅路はこれで確実に終わります。

買わないまでも、試す価値は非常に高いです。
私自身も、レギュラー入りを確定させています。

本記事では「Future DS」の
・機能と使い方
・競合プラグイン
・推しポイント

をお届けしていきますので、ぜひ最後までご覧ください。

製品概要

Future DSは、空気感を損なうことなく耳障りな歯擦音を抑制するスペクトルディエッサーです。問題となる高周波ピークをリアルタイムで識別し、周囲のスペクトルを損なうことなく、的確な減衰処理を行います。
従来のディエッサーは音量レベルに基づいて動作しますが、Future DSはスペクトルを読み取ります。「これはうるさいですか?」と問う代わりに、Future DSは「この周波数のピークは文脈上不自然ですか?」と問いかけます。スペクトルエンベロープを破る狭帯域エネルギーを特定して減衰させ、隣接する周波数には影響を与えません。その結果、空気感を損なうことなく、耳障りな音を軽減できます。

本家サイトより引用

スペクトルディエッサーとは?

従来のディエッサーは歯擦音(シビランス)が発生した時に問題の高域を丸ごと削り取ってきました。
その結果、耳に突き刺さる不快感と一緒に空気感やトーンも失われるという問題点があります。

その点「Future DS」はスペクトル(ざっくり言えば、周波数全体の輪郭)を見ながら不要・不自然なピークのみを抑えるという設計で、暗くせず、明瞭感を残したまま耳当たりを整えてくれます。
つまり、ボーカルの歌の文脈を理解し、気になる部分だけを賢く処理してくれるというものです。

公式文書の中でも「該当箇所のみをピンポイントで削減し、隣接する周波数には影響を及ぼさない」という旨の記載があります。
それがボーカルにとって非常に重要であるとこは皆さんも実感して頂けるかと思います。

あばん
あばん
マジでディエッサー難民だもんね…
もーだん
もーだん
やっと長い旅路が終わるよ…

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使い方と機能紹介

Future DS は2つのモードで駆動します。
画像真ん中の「Sibilance」のON・OFFで切り替えることが可能です。

・ON
いわゆるボーカル専用のディエッサーとして機能します。

ONにすると「Sib/Non-Sib」ノブが操作可能になります。
これは、検出の深さを決めるためのスレッショルドのようなものです。

マニュアルには「外側のリングは、入力信号における⻭擦音と非⻭擦音の比率を示します。」とありますが、私は単純にボーカルの音量を示しているように見えました。

・OFF
高域を抑えてくれるリミッターのように機能します。
これによりアコギやシンバルなどボーカル以外にも広く適用することができます。

「Depth」は処理量の多さを決めることができます。
耳で感じとる必要が出てくるので当然設定はケースバイケースです。
なのでこまめにバイパスと切り替えたり、デルタボタンを使用して余計な声の部分を削っていないかをチェックしましょう。

「Smooth」は削減Q幅の狭さを決めることができます。
他のプラグインと同じように、狭くすればピンポイントでの処理が可能になりますがその分アーティファクトやノイズ、歪みが出やすくなるので注意をして下さい。

他のアタックなどはコンプレッサーと同じ感じです。

右側のスペクトル表示

スペクトルが表示されている方でも重要な操作方法があります。

それは、「適用周波数と処理量の制御」「重み付け」です。
画面の左右に出ているラインは適用周波数の範囲を、画面下部のラインは最大処理量を決めることが出来ます。

「適用周波数はともかく、最大処理量って「Depth」で決めりゃ良くない?」

と思われたかも知れませんが、ちゃんと明確に使うべきパターンがあります。

それは、満遍なく深く処理したい時です。

「Depth」を上げてしまうと、ちょっと出ている部分はいい感じに処理されてるが、超突出している所は大きく処理され過ぎてしまい結果不自然になってしまいます。

「Sib/Non-Sib」ノブでスレッショルドを深く設定すれば…?とも思いますが、突出した2つの山の差を埋めることは出来ません。

そういう時に使うのが、この最大処理量を決める下部ラインです。

もう1つの代替案として、「重み付け」をするということです。

こちらであれば、ちょっと突出した部分に重み付けをする(EQポイントを上に動かす)ことでより深く処理をしてくれます。
逆に、超突出している部分を軽めに設定する(下に動かす)ことで浅めに処理をしてくれます。

あばん
あばん
ディエッサーとして欲しい機能は全部あるね…
もーだん
もーだん
シンプルでいて安くて高品質は、最強だね。
 

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競合プラグイン

ディエッサーと名を冠するものは全て競合になりますが、一部ピックアップするのであれば、

この辺でしょうか。

各プラグインとの比較分析

それぞれ一長一短があるし、優劣は無いのですが、比較のために分析します。

Pro-DSWeiss検出方式はオールドなレベルベースです。
しかしそこに各社独自の検出アルゴリズムを用いてシビランスの除去を行なっています。

ボーカル特化モードとその他モードという2つを搭載しているのは「Future DS」も同じですね。

同じようにスペクトル分析で検出を行なっているのがSonibleのsmart:deessです。
デモを使ったことがありますが、歯擦音だけでなく破裂音も検出してくれていて結構感触が良かったのを覚えています。

あばん
あばん
でも導入には至ってないんだよね…?
もーだん
もーだん
それはお財布事情と関わってくるんだ…

どれも評価が高く、第一線級のプロ仕様の製品であることは間違いないのですが…いかんせん高価であるというのは否めない部分です。

現状「Future DS」はイントロセール中ではありますが、比べると2倍、大きければ5倍ほどの価格差があります。

その点、WavesのSibilanceは6000円前後と同じような価格帯です。
検出方式もボーカル特化させており、申し分なさそうなのですが…。

「私は現状これを使っています」

というので察していただければ幸いです。

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好きを語るレビュー

非常に好きです。
まだ使って3〜4日ですが、必要十分でありながら、変なノイズも無いし、高域の空気感はそのままだし、使いやすいし、何より安い。
Holdの設定は少しややこしそうですが、多用せずとも充分実用的です。

スペクトル系のディエッサーは他にもあったりするんですが、ブレスを歯擦音と検出して中途半端に処理した結果、ガビガビしたノイズになることが多々ありました。
しかし、このFuture DSは検出精度が優秀なので今の時点ではそんな事故は起きていません。

レベルベースで高域を抑える系のプラグインも所有して使いましたが、やはりピンと来なかったし、「これならダイナミックEQで全然良いやん…」という気持ちがあり続けました。

最初にデモを使った時の「え?良くね?」の感覚は忘れられません。

また、空気感を残してくれるという意味で分かりやすかったのはアコギにかけた時です。

ギラギラしていた音がめちゃくちゃ上品で爽やかな、いわゆるプロの音になります。

「音圧は欲しいけど、どうしても耳に刺さるのが気になる…」という時に耳当たりを良くするコスパ高めのディエッサーだと思います。

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TB TECHの技術力

ディエッサー探しの旅に、ひとまず終わりを告げることが出来ました。

個人的には、「あれもこれも出来るユーティリティプレイヤー」より「これしか出来ないけど圧倒的に強い」という職人タイプのプラグインが好きです。
それで言うとこの「Future DS」はちゃんと職人然としていて非常に好感が持てましたし、質も良く、TB TECH出身と名前に箔がある感じも素敵です。

絶賛イントロセール中ですし、本家サイトからデモ版を使用することが出来ます。

TB TECHのデモ版は基本フル機能で無期限使えるという太っ腹仕様です。
その分、プリセットが使えなかったり、無音になったり、DAWを落とすと設定内容が全部デフォルトに戻ってしまうという制限があります。

とにかくデモとして使う分には申し分ありません。

ぜひ試してみて、一緒にボーカルミックスのレギュラーに迎え入れましょう。

後編はこちらです。

「動画」

このブログ記事が、皆さんの音楽制作に役立つ情報を提供できることを願っています。
さらに詳しい情報や、ご意見ご感想があればぜひコメントをお待ちしています。

ABOUT ME
池田 耕平
夫婦アコースティックデュオ「アバンdeモーダン」のメンバー。 作詞作曲とDTMを使った編曲やミキシングを担当。 メイン楽器はアコギとハーモニカ。 DAWはStudioOne。 ・音楽制作(BGM・ボカロ) ・夫婦ライバー ・YouTube運営(カバー・DTM解説) ・当ブログ運営